「自分の若い頃とかぶる」。千葉ロッテ・井口監督が期待する若手選手
井口資仁監督に聞く。Q14 この選手は核になってほしいという野手は?
中村奨吾への期待
他には、昨シーズンの後半に調子を上げてきた中村奨吾にも期待していますね。彼を見ていると、自分の若いころに似ていると感じるんです。
大学卒業後、即戦力と期待されドラフト上位で入団したものの、なかなか自分の満足のいく結果を残せない。僕が初めて、「レギュラーとしてそれなりの成績を残せたかな」と思えたのは、入団5年目のことでした。ちょうど、盗塁王に輝いたシーズンですね。
中村は今年、プロ入り4シーズン目を迎えます。昨シーズンのプレーや秋季練習での様子を見たり、本人と直接話した感じだと、ようやく自分の感覚を掴みつつあるように見受けられるんです。
実は彼はチーム内で1、2の足の速さという武器を持っているんです。ただ、残念ながらその武器を満足に使いこなせていない。だからもっと盗塁を意識させたいですね。
それに、走塁の練習を重ねれば、体にキレが出てきて、バッティングにも好影響を及ぼすという副作用も表れると思います。さらに、より「どうやったら塁に出られるか」という風に考えるようになり、フォアボールを選ぶ意識が高まり、結果として打率が上がることもあるでしょう。
期待度という点では彼が野手で一番でしょうね。しかも、それはただの期待という意味ではなく、かなりの確率でやってくれると信じています。
〈明日の質問は…「Q15 ショートのポジションへの注目が高いですが、現在はどう考えていますか?」です〉
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